2011年度第53回見学会・第73回研究会・第5回野上紘子記念アート・ドキュメンテーション推進賞授賞式案内

■ 第53回見学会
■ 第74回研究会
■ 第5回野上紘子記念アート・ドキュメンテーション推進賞授賞式

本年最後となる見学会・研究会を下記の要領で開催いたします。
研究会終了後、東日本大震災の影響で日延べになっておりました「第5回野上紘子記念アート・ドキュメンテーション推進賞」の授賞式と祝賀会を行います。『アート・ドキュメンテーション通信』で既報のとおり、今回、財団法人観世文庫様と竺覚暁金沢工業大学教授が受賞者となっております。授賞式及び祝賀会において、ご専門の分野で長い実績をお持ちの方々をJADS会員一同として顕彰するとともに、今後JADSとの新たなご縁を作ってゆけることを共に喜びたく存じます。また、大きな歴史の変わり目となった2011年をそれぞれの立場から振り返り、新しい年に向けて気持ちを新たにできる機会となれば幸いです。年末のあわただしい時期ではありますが、皆様にはふるってご参加をいただけますようお願いいたします。

【日時】 2011年12月17日(土)13:00−17:30頃
【参加費】 無料
【集合場所】 DNP五反田ビル1Fロビー(12:30より受付を開始します)
【会場】見学会と、研究会・授賞式で会場が異なります。ご注意ください。
見学会…大日本印刷 DNP五反田ビル1F ルーヴル−DNP ミュージアムラボ
http://museumlab.jp/visit/index.html
研究会・授賞式…慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎445教
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
【主催】 アート・ドキュメンテーション学会(JADS)

13:00−14:30[見学会] ルーヴル−DNP ミュージアムラボ
15:00−15:30[研究会1: プレゼンテーション]
久永一郎氏(大日本印刷C&I事業部)
ルーヴル−DNPミュージアムラボの概要と開発プロセスの紹介
15:30−16:30[研究会2: 報告]
田良島哲氏 (東京国立博物館 / アート・ドキュメンテーション学会幹事長)
ミュージアムにおける作品ドキュメンテーションとその活用―最近の事例を中心に―
16:30−17:30頃[野上紘子記念アート・ドキュメンテーション推進賞授賞式]
推進賞 :財団法人観世文庫様・竺覚暁氏
※ 授賞式終了後、近辺で祝賀会を行います。祝賀会は別途参加費を申し受けます。
※見学会は参加可能な人数に限りがございます。お申し込みが多数の場合はJADS会員を優先させていただきますので、あらかじめご了承ください。

■参加申込み
○お申込み・お問い合わせ: jadsevent■gmail.comまで。(■を@にかえてご送信ください)
○お申し込みの際は、お名前、会員・非会員の別、所属、祝賀会の出欠をお知らせください。

[内容詳細]
■第53回見学会
展示の未来を考える ― ルーヴル−DNPミュージアムラボ見学会 13:00−14:30
会場:DNP五反田ビル1F 「ミュージアムラボ」
ルーヴル−DNPミュージアムラボは、ルーヴル美術館と大日本印刷(DNP)による美術作品の新しい鑑賞方法を提案する共同プロジェクトです。
展示のために新たに開発した鑑賞システムを活用することによって、作品の鑑賞者と美術作品とをつなぐアプローチの革新を試みることを目的に、2006年10月に活動を開始しました。ミュージアムラボの展示は、ルーヴル美術館のコレクションから選ばれる展示作品を中心に、ルーヴル美術館が抱える問題意識と、これまで培ってきた研究成果ならびに文化財普及のノウハウから発想し、DNPの情報加工技術と開発力を用いて、新しい展示空間として具体化しています。今回は、これまでの展示の概要をご紹介するとともに、開発へいたるプロセスを実際の事例をベースにご説明します。

■第73回研究会15:00−16:30
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎445教室
研究会では、大日本印刷C&I事業部、久永一郎氏によるプレゼンテーション、「ルーヴル-DNPミュージアムラボの概要と開発プロセスの紹介」と、東京国立博物館の田良島哲氏の、現場でのご経験を中心としたご報告、「ミュージアムにおける作品ドキュメンテーションとその活用 ―最近の事例を中心に―」をうかがいます。展示の現状と未来を考える機会、皆さまのご参加をお待ちしております。

■第5回 野上紘子記念アート・ドキュメンテーション推進賞授賞式 16:30−17:30頃
会場:研究会終了後、引き続き同教室で授賞式を行います。

推進賞:財団法人 観世文庫様
財団法人観世文庫は、長年にわたり観世宗家に伝えられた能楽資料の整理と調査に取り組まれ、2009年には「観世アーカイブ」としてウェブ公開を果たされました。ネットワーク時代に即応した公開に積極的に取り組まれる姿勢は、アート・ドキュメンテーションの実践として範とされるべきものであります。

推進賞:竺 覚暁氏
竺 覚暁氏は建築史及び技術史分野におけるライブラリーおよびアーカイブズの重要性に早くから注目し、社会的な提言を続けてこられました。「建築アーカイヴス研究所」といった事業の中心的な役割も担われ、技術史資料や建築アーカイブズの保存についての議論が高まっている現在、先駆的な業績として高く評価されます。

※本年度の学会賞授賞者は該当なしとなります。